手汗の治療って何するの?手段や方法を詳しく解説!

日常生活に支障が出る程の手汗が悩みなら、きっと手汗の治療をしたいはず。
しかしそんな状態にもかかわらず手汗の治療を迷う人が多いです。私も迷った経験があります。

手汗の治療を受けたいという気持ちがあるにも関わらず、なぜ治療を受けるのを迷ったのだろう?そう考えたときに、いくつかの理由が浮かびました。

  • そもそも手汗のことを人に話したくない
  • 治療で本当に手汗が止まるのか不安
  • 手汗の治療って値段が高いんじゃないの?
  • 痛かったら嫌。何をするのか分からない

その理由に共通するのは、不安だという気持ちでした。知らない病院に行って、知らない医師に、知らない治療をされる。その値段がいくらなのかも分からない。

何も分からないという不安が、手汗の治療を遠ざけていたんです。しかし知識さえあれば、治療に対する不安が減るのではないか、そう思いました。

だから今回、手汗の治療方法や価格などを改めて調べてみました。私は素人なので、完璧な情報ではないかもしれませんが、できる限り詳しく調べましたので、良かったら参考にしてください。

手汗の治療とは?

手汗の治療とは、手汗の原因を探り、薬や手術、またはカウンセリングなどの方法で、手汗を止めるための医療行為を指します。
今回紹介するのは、基本的に病院で受けられる治療がメインになります。

値段はいくら?健康保険のきく手汗治療

まずお伝えしたいのは、手汗の治療費についてです。一般的に皮膚科で行う薬剤を用いた手汗治療は、保険が効けば大体1回数百円~3,000円程度。

初診料や薬品代で多少値段の上下はあると思いますが、保険適用なら高額の費用はかかりません

手頃な値段から始められる保険適用の手汗の治療は代表的なものが2種類あります。それでは順番に説明していきますね。

代表的な手汗治療

塩化アルミニウム
治療費用 3割負担
1,300円~3,000円程度(詳しい価格は医院に要問合せ)
方法 塩化アルミニウムと言われる液体を掌(手のひら)に毎晩塗布
朝手を洗う
効果が出てきたら、使用頻度をあけて塗布する
メリット 一度止まると1週間程度効果が持続する
薬物治療のため自宅で行える
値段が安い
デメリット 手汗が止まるまで、短い人で3日程度、長い人で2~3週間程度の時間がかかる
副作用としてかゆみや手荒れがおきることがある
効果に個人差がある
備考 塗布するだけでは効果がない場合は密閉療法を指示される場合もある
密閉療法
手袋をはめた後手袋に塩化アルミニウムを含ませ、その上からビニール製の手袋をかぶせて寝る
朝手を洗い流す
イオントフォレーシス療法
治療費用 3割負担
1回あたり1,000円~2,000円程度(詳しい価格は医院に要問合せ)
方法 水道水を浸したフェルトに手、もしくは足を置き微弱な電流を流す
手のひら、足裏の汗を止めることができる治療法
1回30分程度
メリット 一度止まると1週間程度効果が持続する
デメリット 最初に効果が出るまで、8~12回程度、頻繁に通院が必要(病院によって通う頻度が異なるが、税所は週2~3回以上必要な場合が多い)
手汗の量が減った後も、効果を持続するためには週に1回程度の通院が必要
効果に個人差がある
備考 妊婦、ペースメーカーを使用している人は不可
自宅で行いたい場合、ドライオニックという器具が販売されている
ドライオニックについて知りたい人はここをクリック

塩化アルミニウム、イオントフォレーシス療法、いずれも一般的な手汗の治療法です。
まずは手汗に対し有効性が高いとされる塩化アルミニウムを試します。

塩化アルミニウムは薬剤を購入したのちは、家で塗布を行うだけなので、治療費はさほどかかりません。

イオントフォレーシスは塩化アルミニウムで効果がでない患者にで行う治療です。
イオントフォレーシスは医師が必要だと思わない場合保険適用にならないこともあります。

イオントフォレーシスは1回あたりの値段はさほど高くないのですが、効果が出るまで10回程度通う必要があるため、最初だけ治療費がかかってしまうのが難点。
調べるとイオントフォレーシスも医院によって値段に差がありましたので、もし通う場合は前もって値段を聞いておいた方が良いでしょう。

上記の手汗治療以外にも、いくつか保険適用の手汗治療があるので紹介します。
しかし代表的な治療法ではないため、治療を行っていない病院も。もし治療を希望する場合は問い合わせてみた方が良いでしょう。

汗を止める内服薬

プロバンサイン
治療費用 3割負担
1ヵ月分1,000円程度(詳しい価格は医院に要問合せ)
方法 1回1錠を1日3~4回内服する
メリット 値段が安い

1回の内服で5時間程度汗が止まるとされている

薬物治療のため自宅で行える
デメリット 口の渇きが出るなどの副作用がある
備考 プロバンサインを使わない皮膚科も多い
塩化アルミニウムや、イオントフォレーシスで効果が得られない場合に行われることのある治療法

その他の治療

星状神経節ブロック
治療費用 3割負担
1回あたり1,000円程度(詳しい価格は医院に要問合せ)
方法 頸部の交感神経に局所麻酔をする
メリット 数ヶ月間手汗が止まる

痛みが少ない
デメリット 効果が出るまで10回以上通わなければならない

効果が永久的に続くわけではない

効果に個人差がある
備考 星状神経節ブロックは現在手汗治療として積極的に行われている治療法ではない
胸部交感神経ブロック
治療費用 不明
方法 胸部の交感神経にアルコールなどを注射し、交感神経の機能を麻痺させる
メリット 数か月間汗を止められる
デメリット 効果に個人差がある
備考 現在は何か事情がない限りは行われない治療法
行っている病院もほとんどないため、情報が少ない

プロバンサインは手汗治療の際に神経遮断薬としても使用される薬です。しかし中にはプロバンサインの治療を行わない病院があります。

星状神経節ブロックはペインクリニックで行われることの多い治療です。しかし現在は手汗対して積極的に行われている治療法ではありません。

もしも、治療を希望するのであれば手汗治療を積極的に行っている総合病院に問い合わせた上で、受診した方が良いでしょう。

値段が高い!保険のきかない手汗治療

保険が適用されませんが、副作用が少なく手汗に有効だとされる治療がいくつかありますので紹介します!

保険適用外の手汗治療

ボトックス
治療費用 保険適用外
10万円程度~(病院に要確認)
方法 ボツリヌス毒素を皮膚に注射する
メリット 数か月間汗を止められる
デメリット 値段が高い
効果は数ヶ月~半年程度
数十回注射をする
施術中に痛みがある
備考 保険適用外のため、病院によって値段の違いが大きい
使用するボツリヌス毒素によっても価格が違うため、病院でよく説明を受けた方が良い
美容外科などでも施術を受けられる
ビューホット
治療費用 保険適用外
25万円程度~(病院に要確認)
方法 細い針のついた、医療用のスタンプを使い高周波を照射
汗腺を破壊し汗を止める
メリット 1度の治療で効果があるとされている
治療にかかる時間は20分
デメリット 値段が高い
国家機関の認定は受けていない
内出血や腫れが起こる場合もある
備考 保険適用外のため、病院によって値段の違いが大きい
国から認定を受けた治療器具ではないため、安全性と治療効果は個人判断にゆだねられる
美容外科などで施術を受けられる

ボトックスは脇汗の場合は保険適用なのですが、手汗足汗に関しては保険適用外となります。そのため費用は高額です。

ビューホットは手汗に効果のある治療法というものの、国から認定を受けた治療ではありません。すべては自己判断となりますので、医師とよく相談の上行うようにしましょう。

また、ビューホットとともに話題になりやすい、ミラドライという治療法は適応部位が脇ということもあり、今回は省いています!
もし脇汗でも悩んでいるというのなら、ミラドライも選択肢にいれて良いかと思います。

精神的な原因で手汗が出てしまうなら心身療法

手掌多汗症ではない人でも、自律神経乱れにより手汗が多量に出る場合があります。緊張汗と言われるものもその1つです。

カウンセリングを受け、ストレスを軽減したり精神安定剤の処方により手汗が落ち着く場合もあります。

皮膚科に行き手掌多汗症ではないと診断された場合は、心療内科を一度受診するのも1つの手です。

自宅でできる手汗の治療ってある?

薬物療法である、塩化アルミニウム、プロバンサインを使用した治療の他にも1つだけ自宅で行える治療があります。

それがドライオニックという機械による治療。ドライオニックはイオントフォレーシスを自宅で行える医療器具です。
イオントフォレーシスは頻繁に通院しなければならないため、どうしても通院できない人はドライオニックを利用するようです。

実際に東京医科歯科大学の発汗異常外来のページや、NTT東日本関東病院の多汗症治療のページで紹介されています。

ドライオニックは、日本では発売されていないため、アメリカから個人輸入で購入が必要になります。

自宅で行える手汗治療のデメリット

ドライオニックを自宅で行う場合のデメリットはいくつかあります。

  • ドライオニック購入の費用約200$は自己負担
  • 乾電池代がかかる
  • 使用できる電池は海外仕様、日本の電池で使用可能にするためには付属品が必要
  • 効果が無かった場合でも返品はできない
  • 毎回洗って片づけるのが面倒

為替レートにより変動はありますが、200$は日本円にして、約2万円。
効果があるか分からない、しかも返品保証も何もないものにいきなり支払うには躊躇する額です。

また微弱とはいえ、手足に電流を流すため使用には注意が必要です。
しっかり説明書を読んでから使用してくださいね。できれば日本語の説明書をつけてくれる、輸入代行業者に頼んだ方がいいでしょう。

もし、不安ならばいきなり購入するよりも一度病院で相談してから購入した方が良いとは思います。

手汗の治療をしても手汗が出る場合の最終手段

手汗の治療をしても、手汗が止まらない場合の最終手段が胸部交感神経遮断術という手汗の手術です。
しかし手汗手術は代償性発汗と呼ばれる、背中や脚などからの発汗が増える副作用があります。また、胸部交感神経遮断術は再発する可能性もあります。しっかりと検討してから行いましょう。

手汗手術についての詳しい情報はこちらのページへ。

手汗の治療に関するQ&A

手汗治療に関する疑問をまとめてみました!

手汗の治療をしていて手荒れしました。
肌が弱い場合、塩化アルミニウムなどで手荒れしてしまう場合もあります。
治療法は1つではないので試していない治療があるのなら、他の方法も試してみると良いと思います。

それでもダメな場合は市販の手汗用制汗剤を使ってみるのも1つの手です。
私も塩化アルミニウムで手荒れしてしまい、治療を挫折してから市販の手汗用制汗剤に切り替えました。
手が荒れにくい手汗用制汗剤をこちらで紹介してます!よかったら参考にどうぞ^^

治療を受けるお金がありません!できるだけ安く始められる方法ありませんか?
皮膚科で治療するとしたら、まずは塩化アルミニウムからだと思うので、さほど費用はかかりません。数千円出すのは難しそうでしょうか?

もし無理そうであれば0円から始められる手汗用制汗剤があるので、試しに使ってみてもいいかもしれません。

手汗の治療方法は様々!自分の希望にあった治療法を見つけて!

手汗の治療について色々紹介してきましたが、まずは医師の診察を受けるところから!
自分の症状を話して、自分に合った治療法が分かれば、手汗は改善します。

治療を受けようか迷っているなら、絶対診察を受けてみるべき!手汗治療の経験を積んだ、手汗に詳しい先生もいます。まずは問い合わせや予約の電話をしてみましょう。

診察を受けるだけで、1人で辛い思いをしているよりも、ずっと楽になります。